オークツリーキャピタルマネジメント社長のハワード・マークスが、ブルームバーグでインタビューに答えている。

ハワード・マークスは邦訳されている書籍、「投資で一番大切な20の教え」の著者であり、破綻証券投資やバリュー投資に強いベテラン投資家だ。

マークス曰く
「非常に難しい時代だ。バブルに付きものの根拠なき熱狂が広がっている訳ではない。だからバブルといえるのか判らない。」

「低金利下だから、投資家は積極的にリスク資産や代替投資(ヘッジファンド・不動産他)に投資せざるを得ない。」

「成長サイクルの終期に近いのかもしれない。」

インタビューを視聴して感じたのが、マークス自身は警戒感を持っているが、それが過去の古典的な事例であるリスク資産暴落に結びつくのか、まだまだ先行きが不透明という考えを持っているようだ。

レイ・ダリオも以前インタビューで、「今後の世界は、暴落というより日本の1990年代のようなダラダラとした不景気感が続く可能性があり得る。」と語っていたが、マークスもそれに近い感覚を持っているようだ。

マークスは同時に、リスク資産投資を今積極的に行なうのは、危ないとも語っている。

全くリスク資産を持たないと、当然インフレにやられてしまうし何も殖えない。殖えないどころか、紙幣は100年単位で考えれば、紙屑に近いものになる。
しかし、投資には投資するべき旬というものがある。
今の世界市場は季節でいうと盛夏を通り過ぎて、晩秋に近いのかもしれない。

今後の世界のリスク資産市場価格にある程度、日本の投資用不動産価格も連動するので、私も様々な著名投資家の動向を注視しようと考えている。
各意見を参考にしながら、その中で改めて今後の自分自身の投資スタンスを練り上げていきたい。