武漢ウイルスは依然、世界の脅威である。
死者数が9万人に届く勢いだ。

しかし、日本では死者数がかなり少なく100人を多少上回るレベルに止まっている。
ウイルス防除策で言えば、一番お粗末な状況と酷評されていた国なのに、何で死者が少なく感染者も軽症者が大部分なのだろうか。

これはモンゴルも同様で、死者数と感染者数が少ない。
モンゴルに私は行ったことがあるのだが、結構人々が密集して住んでいる地域が多い。
パオ(遊牧民のテント)に泊まった時に、「このような生活をする人はかなり少なくなりました。」と蒙古人が言っていた。

蒙古と日本に共通しているのは、同じ民族であるという点だ。
という事は武漢ウイルスに対する抗体を共通して持っているのではないか、という事も考えられる。

今までも似たようなウイルスが猛威を振るった事があったろう。それを潜り抜けて生き残った人たちの子孫が我々であり、だから抗体を所持している人たちが案外多いのではないか、とも考えられる。

そうでないと、こんな適当なウイルス防除策しか講じていないのに、死者数や感染者数が格段に低い事の説明が付かない。

非常事態宣言でも日常はさほど変わらぬ雰囲気で、満員電車ありマスクを求める行列ありで、こんな距離感を欧米でやっていたら即感染しそうな感じだ。

宅配便の荷物は平気で室内に入れるし、スーパーでの食品品出しも、消毒しつつ作業する事は多分ないだろう。
それを買ったお客さんも、消毒しないで素手で扱って食べているのが現状だ。

電車の椅子に関しても、汚染されていておかしくない。それでも皆構わずその椅子に手をつき、手すりに寄りかかりながら居眠りしている。

こんな平和ボケしている社会なのに感染爆発が起こらないし、潜在的な感染者が本当は何十万人かいるとしても、無症状の人が大部分という事になる。
そして死者数は欧米と比較すると、桁が全然違うレベルに止まっている。

BCGワクチンにより免疫力が向上している事も有り得るし、食生活による腸内環境もあるかもしれない。
そして日本人はそれに加えて元々抗体を所持しているのではないか、という考え方も蓋然性が高いのではないかと思う。

当然、そうだとしても老人や持病持ちの人は自宅待機が望ましいだろう。
だがこんな状況がずっと続くと、飲食店や観光産業は大変な事になる。倒産や廃業は増えるだろう。
結果として、自殺者もかなり増えるという事になりかねない。

だからあまり武漢ウイルスの恐怖を煽るのはいかがなものなのかと私は思う。
ウイルスとは共生していくしか道が無い訳で、ウイルスが怖いから経済を壊しても良いというのは本末転倒な気がする。

夏場には感染者数がかなり減っているだろう。その時には、また飲食店や観光産業にお客さんが戻ってくるような事になれば良いなあと思う。

当然、秋から冬場には武漢ウイルス第二波がくるだろう。しかし、それともうまく付き合いながら経済を回していくという事を考えていかないと、本当に恐慌が起きてしまうし自殺者が激増しても不思議ではない。

私はマスクをしてアルコール消毒もコマめに行ない、もしかしたら感染しているかもという仮定で、他人にうつさないよう心掛けている。
しかし、このままだと経済が死んでしまいそうで心配だ。

うまくウイルスと共生していくやり方を進めていく必要性が高まっているのではないか、と思う次第だ。